第二次大戦下のロンドンで、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。金庫破りのエリーはラムゼイ少佐の依頼で、その鍵を解錠する。カメオの中身と女性が毒殺されていた点から、彼女はスパイ活動にかかわっていたと判明。エリーは少佐に協力して、殺人犯とスパイを捜し出すことに……。凄腕の金庫破りと堅物の青年少佐の活躍を描くシリーズ第2弾! 解説=大矢博子
アシュリー・ウィーヴァー
アメリカ、ルイジアナ州オークデール在住。14歳のときから図書館で働いており、現在もルイジアナ州アレン郡図書館に勤めている。2014年に『奥方は名探偵』で作家デビュー。同作は2015年のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞の候補となった。2021年に『金庫破りときどきスパイ』を刊行し好評を博す。続編に『金庫破りとスパイの鍵』(2022)、Playing It Safe(2023)、Locked in Pursuit(2024)がある。
辻早苗
(ツジサナエ )翻訳家。大阪外国語大学英語科卒。リード『間違いと妥協からはじまる公爵との結婚』、ハチソン『蝶のいた庭』、コシマノ『サスペンス作家が殺人を邪魔するには』、ウィーヴァー『金庫破りときどきスパイ』など訳書多数。