保安官の結婚式場で起きた密室殺人、銃撃戦と共に煙のごとく消え去ったギャング、大都市ボストンを脅かす姿なき殺人鬼……。相変わらず続発する怪事件に立ち向かう、我らが名探偵サム・ホーソーン! 彼の活躍譚12編に加え、特別付録としてエドガー賞を受賞した名作「長方形の部屋」を併録。不可能犯罪愛好家待望の第2集。
*第1位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門
*第5位『2003本格ミステリーベスト10』海外ランキング
「伝道集会テントの謎」
「ささやく家の謎」
「ボストン・コモン公園の謎」
「食料雑貨店の謎」
「醜いガーゴイルの謎」
「オランダ風車の謎」
「ハウスボートの謎」
「ピンクの郵便局の謎」
「八角形の部屋の謎」
「ジプシー・キャンプの謎」
「ギャングスターの車の謎」
「ブリキの鵞鳥の謎」
「長方形の部屋」
エドワード・D・ホック
アメリカの作家。1930年ニューヨーク州生まれ。1955年、雑誌にサイモン・アークもの第1作となる短編「死者の村」が掲載されデビュー。以降50年以上にわたり、短編ミステリの第一人者として活躍し続けた。サイモン・アーク、怪盗ニック・ヴェルヴェット、レオポルド警部やサム・ホーソーン医師など、多種多彩なキャラクターを起用して謎解きの醍醐味を満喫させる作風は本国でも高く評価され、2001年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)生涯功労賞を受賞したほか、数々の栄誉に輝いている。2008年没。