コリーニジケン

コリーニ事件

フェルディナント・フォン・シーラッハ
酒寄進一


コリーニ事件

ジャンル
一般文芸 > 一般文芸
海外ミステリ > 法廷もの
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:218ページ
初版:2017年12月15日

ISBN:978-4-488-18604-3
Cコード:C0197
文庫コード:M-シ-15-3

写真:(C)RYOSUKE MAKITA/a.collection/amanaimages
装幀:中村聡


内容紹介

新米弁護士のライネンは、ある殺人犯の国選弁護人になった。だが、被害者がライネンの亡くなった親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、少年時代の恩人を殺した男を弁護しなければならない──。苦悩するライネンと、被害者遺族側の辣腕弁護士が法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そこで明かされる事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士が描く圧巻の法廷劇! 解説=瀧井朝世


フェルディナント・フォン・シーラッハ

1964年ドイツ、ミュンヘン生まれ。ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。1994年からベルリンで刑事事件弁護士として活躍する。デビュー作である『犯罪』(2009)が本国でクライスト賞、日本で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞した。その他の著書に『罪悪』(2010)、『コリーニ事件』(2011)、『カールの降誕祭(クリスマス)』(2012)、『禁忌』(2013)、『テロ』(2015)、『珈琲と煙草』(2019)、Nachmittage (2022)などがある。
http://www.schirach.de/


酒寄進一

(サカヨリシンイチ )

ドイツ文学翻訳家、和光大学教授。主な訳書として、2012年本屋大賞翻訳小説部門第1位に選ばれたシーラッハ『犯罪』、2021年日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞を受賞したコルドン〈ベルリン三部作〉、ヘッセ『デーミアン』、ブレヒト『アルトゥロ・ウイの興隆/コーカサスの白墨の輪』、ケストナー『終戦日記一九四五』、ノイハウス『友情よここで終われ』、ザルテン『バンビ――森に生きる』などがある。