定価:1,100円 (本体価格:1,000円)
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判型:文庫判
ページ数:320ページ
初版:2024年12月20日
ISBN:978-4-488-12310-9
Cコード:C0197
文庫コード:M-ハ-3-10
装画:牛尾篤
装幀:折原若緒/フォーマット:本山木犀
新居に越してきた新婚夫妻が地下室で掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。被害者の身元さえつかめぬ難事件は、モーズビー首席警部の「被害者探し」に幕を開け、名探偵ロジャー・シェリンガムの登場を待って新展開をみせる! 探偵小説の可能性を追求しつづけるバークリーが、作中作の技巧を駆使してプロット上の実験を試みた、『最上階の殺人』と双璧をなす円熟期の傑作。解説=真田啓介/エッセイ=大山誠一郎
アントニイ・バークリー/フランシス・アイルズ
1893年イギリスのハートフォードシャー生まれ。第一次世界大戦に従軍後、ユーモア作家として〈パンチ〉誌で活躍。「?」名義で『レイトン・コートの謎』を著して以降、『毒入りチョコレート事件』『第二の銃声』『ジャンピング・ジェニイ』など、従来の探偵小説に対する批判を織り交ぜた実験精神あふれる作品を発表。英国本格ミステリ黄金期を代表する作家としてその地位を不動のものとした。他の作品に、フランシス・アイルズ名義で発表したサスペンス『殺意』『レディに捧げる殺人物語』などがある。1971年没。
佐藤弓生
(サトウユミオ )関西学院大学社会学部卒業。歌人。訳書にヘアー「英国風の殺人」、共訳書に「書物の王国6 鉱物」「書物の王国12 吸血鬼」「短篇小説日和」「怪奇小説日和」がある。