サツジンシャハヘマヲスル

殺人者はへまをする

F・W・クロフツ
井上勇


殺人者はへまをする

ジャンル
海外ミステリ > 倒叙推理
海外ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
フレンチ・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:374ページ
初版:1960年12月30日

ISBN:978-4-488-10617-1
Cコード:C0197
文庫コード:M-ク-3-31

写真:Charles Hewitt / Getty Images
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

人殺しはへまをする――とフレンチ警視は言う。しかし犯罪者が失策をしでかさなければ未解決の事件が山を成し、フレンチは体がいくつあっても足りないだろう。万全を期したはずの犯行はいかに看破されたか。完全犯罪の夢破れた二十三編の、自業自得ながらも気の毒な敗北の記録から得られる教訓は、犯罪は引き合わない、とりわけ優れた捜査官がいる場合には、ということであろう。


目次

「古い銃」
「絶壁の道」
「かかった電話」
「下のアパート」
「軍用トラック」
「病弱な大佐」
「隠された軽機関銃」
「狩猟舞踏会」
「貪欲な金貸し」
「夜の訪問者」
「熱心な兎飼い」
「酒屋の隠居」
「国防市民軍の塹壕」
「劇作家の原稿」
「石灰岩採石場」
「Lの形の部屋」
「盗まれた手榴弾」
「交替信号手」
「燃える納屋」
「弁護士の休日」
「旋回した帆桁」
「炉辺の登山家」
「待っていた自動車」


F・W・クロフツ

1879年、アイルランド、ダブリン生まれ。鉄道技師であったが、病を得て長く休養した間に構想した『樽』を1920年に上梓し、好評を博する。続いて『ポンスン事件』『製材所の秘密』『フローテ公園の殺人』を発表。第5作『フレンチ警部最大の事件』でフレンチ警部を創造し、以後探偵役として定着させた。著書に『クロイドン発12時30分』『サウサンプトンの殺人』『フレンチ警部と毒蛇の謎』『フレンチ警視最初の事件』『殺人者はへまをする』等多数。1957年没。


井上勇

(イノウエイサム )

1901年広島県生まれ。1923年、東京外国語学校(東京外国語大学)卒業。翻訳家。1985年歿。