アカムシムラノカイダン

赤虫村の怪談

  【単行本版】

大島清昭


赤虫村の怪談

ジャンル
国内ミステリ > ミステリ
ホラー > ホラー

判型:四六判仮フランス装
ページ数:318ページ
初版:2022年8月31日

ISBN:978-4-488-02875-6
Cコード:C0093

装画:げみ
装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

愛媛県の山間部にある赤虫村には、特異な妖怪譚が存在する。黄色い雨合羽を着て嵐を呼ぶ「蓮太(はすた)」、火災を招く「九頭火(くとうか)」、廃寺に現われる無貌の「無有(ないある)」、そして村の有力者一族が信奉する「苦取大明神(くとるだいみようじん)」。かねてから赤虫村について調査していた怪談作家・呻木叫子は、村の名家・中須磨家を襲う不可能犯罪の解明に関わることになる。神木の枝上に遺棄された全裸屍体、石蔵の密室で発見された焼屍体……立て続く事件は衝撃の結末を迎える。第十七回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。


大島清昭

(オオシマキヨアキ )

1982年栃木県生まれ。筑波大学大学院修士課程修了。研究者として幽霊・妖怪について論考を発表するかたわら、2020年、怪異と謎解きのバランスの新しさを高く評価された「影踏亭の怪談」で第17回ミステリーズ!新人賞を受賞。主な著書に『現代幽霊論』『Jホラーの幽霊研究』『影踏亭の怪談』『赤虫村の怪談』『地羊鬼の孤独』『最恐の幽霊屋敷』、共著に〈怪談オウマガドキ学園〉シリーズがある。