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ホラー > 連作短編集
判型:四六判仮フランス装
ページ数:266ページ
初版:2021年8月27日
ISBN:978-4-488-02842-8
Cコード:C0093
装画:げみ
装幀:東京創元社装幀室
僕の姉は実話怪談作家だ。本名にちなんだ「呻木叫子」というふざけた筆名で、専攻していた民俗学でのフィールドワークの経験を生かしたルポルタージュ形式の作品を発表している。ある日姉の自宅を訪ねた僕は、密室の中で両瞼を己の髪で縫い合わされて昏睡する姉を発見する。この常識を超えた怪現象は、取材中だった旅館〈K亭〉に出没する霊と関連しているのか? 調査のため〈K亭〉こと影踏亭を訪れた僕は、深夜に発生した奇妙な密室殺人の第一発見者となってしまう──第十七回ミステリーズ!新人賞受賞作ほか全四編を収録する、怪談×ミステリの最前線。
「影踏亭の怪談」
「朧トンネルの怪談」
「ドロドロ坂の怪談」
「冷凍メロンの怪談」
大島清昭
(オオシマキヨアキ )1982年栃木県生まれ。筑波大学大学院修士課程修了。研究者として幽霊・妖怪について論考を発表するかたわら、2020年、怪異と謎解きのバランスの新しさを高く評価された「影踏亭の怪談」で第17回ミステリーズ!新人賞を受賞。主な著書に『現代幽霊論』『Jホラーの幽霊研究』『影踏亭の怪談』『赤虫村の怪談』『地羊鬼の孤独』『最恐の幽霊屋敷』、共著に〈怪談オウマガドキ学園〉シリーズがある。