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綺想宮殺人事件

芦辺拓


綺想宮殺人事件

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
シリーズ
森江春策シリーズ

判型:四六判上製
ページ数:382ページ
初版:2010年4月30日

ISBN:978-4-488-02454-3
Cコード:C0093

装画:建石修志
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

世紀の〈奇書〉、ついに降臨。
ミステリを知り尽くした本格の雄が贈る「最後の探偵小説」。

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琵琶湖畔にそびえる壮麗な怪建築群──《綺想宮》を訪れた名探偵・森江春策を待ち受けていたのは、美しき案内人・二十重亜綺楽と七人の奇怪な滞在客だった。この不可思議な宮殿に森江が到着した晩、自動的に詩をつむぐ機械「大発見(ジ・ユーレカ)」が火精(ザラマンダー)、水精(ウンデーネ)、風精(ジュルフェ)、土精(インクーブス)の呪文を歌い上げた。翌日から、天地創造の七日間を表わす曲が奏でられる中、滞在客は次々謎の死をとげてゆく。暗室(カメラ・オブスキユラ)で発見された五芒星(ペンタグラム)の上の焼死体、毒草園に描かれた九芒星(エニアグラム)と地中に埋められた死体……それぞれの死体に過剰なまでに凝らされた「見立て」は何を意味するものか?

本格ミステリを愛し、その神髄を知り抜いた著者が「探偵小説の最期」に捧ぐ訣別の書!

*第4位『2011本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング
*第8位〈週刊文春〉2010ミステリーベスト10 国内部門
*第9位『ミステリが読みたい!2011年版』国内篇
*第10位『このミステリーがすごい!2011年版』国内編



芦辺拓

(アシベタク )

1958年大阪府生まれ。同志社大学卒。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。2022年『大鞠家殺人事件』で第75回日本推理作家協会賞および第22回本格ミステリ大賞を受賞。著作として『綺想宮殺人事件』『スチームオペラ』『奇譚を売る店』『異次元の館の殺人』『ダブル・ミステリ』『名探偵は誰だ』『乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび』など多数。