巨匠の自選短編11編に、棟方志功がオリジナルの版画を作製した豪華本を復刻。
●収録作品
「二銭銅貨」
「二人」
「D坂の殺人事件」
「心理試験」
「赤い部屋」
「屋根裏の散歩者」
「人間椅子」
「鏡地獄」
「芋虫」
「押絵と旅する男」
「柘榴」
江戸川乱歩
(エドガワランポ )1894年生、1965年歿。大正12年の〈新青年〉誌に掲載された「二銭銅貨」がデビュー作。それはまた、わが国で初めて創作の名に値する作品の誕生であった。以降、「パノラマ島奇談」等の傑作を相次ぎ発表、『蜘蛛男』以下の通俗長編で一般読者の、『怪人二十面相』に始まる年少物で少年読者の圧倒的な支持を集めた。推理小説の研究紹介や、新人作家育成にも尽力した巨人である。