タンテイショウセツロン

探偵小説論〈III〉

昭和の死

笠井潔


探偵小説論〈III〉

ジャンル
国内ミステリ > 評論・研究
ノンフィクション・その他 > 評論・研究
レーベル
キイ・ライブラリー

判型:四六判上製
ページ数:342ページ
初版:2008年10月5日

ISBN:978-4-488-01526-8
Cコード:C0095

写真:(C)AFLO
装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

世界戦争という経験を通し、変容していった文学。大江健三郎、三島由紀夫、坂口安吾、小林秀雄、大岡昇平、中野重治……。昭和という世界戦争の時代の文学者の作品を論じることで、戦争と文学の密接な関わりを明らかにし、ひいては探偵小説の時代的な意味を解明する。『探偵小説論〈I〉』と表裏をなす、比類なき戦後文学論。笠井潔が長年に亘り論じてきているテーマの根幹をなす一冊。著者あとがき=笠井潔


笠井潔

(カサイキヨシ )

1948年東京生まれ。74年渡仏し76年帰国。79年デビュー作『バイバイ、エンジェル』で角川小説賞を受賞。98年『本格ミステリの現在』編纂で日本推理作家協会賞受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序説』で本格ミステリ大賞二部門(小説、評論・研究)同時受賞。著書に『哲学者の密室』『テロルの現象学』他多数。