ルース・レンデル
1930年、イギリス生まれ。地方新聞の記者になったあと、64年にウェクスフォード首席警部シリーズ第一作『薔薇の殺意』で作家デビュー。バーバラ・ヴァイン名義でも作品を発表し、レンデル名義の『わが目の悪魔』『引き攣る肉』、ヴァイン名義の『運命の倒置法』『ソロモン王の絨毯』の四作が英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー(最優秀長編賞)に、ヴァイン名義の『死との抱擁』がアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀長編賞に選ばれている。長年の功績を称え、91年にはCWAダイヤモンド・ダガー(功労賞)、97年にはMWAグランドマスターと一代貴族の称号が授与された。ほかの代表作に『死が二人を別つまで』『ロウフィールド館の惨劇』など。2015年没。
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男はいつも、フォード・ゼファーに乗って現れた。夫の留守中、いそいそとその男を迎え入れるルイーズのことを思うと、隣に住むスーザンの心は痛んだ。夫に愛人ができた末……
徹夜の訊問明けに舞いこんだその話を聞いて、ウェクスフォードは不機嫌になった。十六年前にヴィクターズ・ピースで発生した女主人殺し。初めて担当した殺人事件ながら……
殺人を告発する匿名の手紙と状況証拠から捜査を開始したウェクスフォード首席警部だが、死体さえ見つからぬ状況に困惑は深まる。本当に殺人はあったのか? 著者初期の傑作。
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