シノヒソムイエ

死のひそむ家

ルース・レンデル
成川裕子


死のひそむ家

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:310ページ
初版:1987年9月25日

ISBN:978-4-488-24303-6
Cコード:C0197
文庫コード:M-レ-1-3



内容紹介

男はいつも、フォード・ゼファーに乗って現れた。夫の留守中、いそいそとその男を迎え入れるルイーズのことを思うと、隣に住むスーザンの心は痛んだ。夫に愛人ができた末、捨てられた過去をもつ彼女としては、つらい昔が思い出されてならないのだ。そんな心の振幅が、やがてみずからを、渦巻く詭計の中へ導こうとは夢にも思わずに……!


ルース・レンデル

1930年、イギリス生まれ。地方新聞の記者になったあと、64年にウェクスフォード首席警部シリーズ第一作『薔薇の殺意』で作家デビュー。バーバラ・ヴァイン名義でも作品を発表し、レンデル名義の『わが目の悪魔』『引き攣る肉』、ヴァイン名義の『運命の倒置法』『ソロモン王の絨毯』の四作が英国推理作家協会(CWA)ゴールド・ダガー(最優秀長編賞)に、ヴァイン名義の『死との抱擁』がアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀長編賞に選ばれている。長年の功績を称え、91年にはCWAダイヤモンド・ダガー(功労賞)、97年にはMWAグランドマスターと一代貴族の称号が授与された。ほかの代表作に『死が二人を別つまで』『ロウフィールド館の惨劇』など。2015年没。