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幕末の江戸。神田千両町に暮らす岡っ引の辰親分は、御用のかたわら福引きの一種である“宝引”作りをしていることから、“宝引の辰”と呼ばれていた。親分は不可思議な事件に遭遇する度に、鮮やかに謎を解く! 殺された男と同じ彫物をもつ女捜しの意外な顛末を綴る「鬼女の鱗」。謎の画家が残した吉祥画を専門に狙う、怪盗・自来也の真意を探る「自来也小町」。美貌の女手妻師・夜光亭浮城の芸の最中に起きた、殺人と盗難事件の真相を暴く「夜光亭の一夜」。ミステリ界の魔術師が贈る、それぞれの事件関係者の一人称視点から描かれた傑作13編。解説=末國善己
「鬼女の鱗」
「辰巳菩薩 」
「江戸桜小紋」
「自来也小町」
「雪の大菊」
「夜光亭の一夜」
「雛の宵宮」
「墓磨きの怪」
「天狗飛び」
「にっころ河岸」
「雪見船」
「熊谷の馬」
「消えた百両」
泡坂妻夫
(アワサカツマオ )1933年東京生まれ。75年「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作となりデビュー。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、82年『喜劇悲奇劇』で第9回角川小説賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。著書に『亜愛一郎の狼狽』『湖底のまつり』『煙の殺意』『妖女のねむり』『しあわせの書』『生者と死者』『夜光亭の一夜』等がある。奇術界でも著名で、69年に石田天海賞を受賞。2009年没。
末國善己
(スエクニヨシミ )1968年広島県生まれ。明治大学卒、専修大学大学院博士後期課程単位取得中退。時代小説、探偵小説などの文芸評論を多数執筆する。主な著書に『時代小説で読む日本史』『夜の日本史』、編書に『名月一夜狂言 人形佐七捕物帳ミステリ傑作選』『君を恋ふらん 源氏物語アンソロジー』『山本周五郎[未収録]ミステリ集成』〈山本周五郎探偵小説全集〉〈岡本綺堂探偵小説全集〉などがある。