判型:文庫判
ページ数:393ページ
初版:1965年7月23日
ISBN:978-4-488-10420-7
Cコード:C0197
文庫コード:M-ク-1-20
装画:ひらいたかこ
装幀:磯田和一
エラリー・クイーンは、ボー・ランメルという青年探偵とともに私立探偵社を経営することになった。そこへ現われた億万長者は、事件を依頼するとともに多額の契約金を払っていったが、ヨット上で謎の死をとげた。残された問題は2人の娘とその相続権だったが……巨万の富をめぐって巻きおこる怪事件とは。エラリーの推理が冴える、謎ときの佳編!
エラリー・クイーン
アメリカの作家。フレデリック・ダネイ(1905‐82)とマンフレッド・B・リー(1905‐71)の、いとこ同士による合同ペンネーム。1929年、出版社のコンテストに投じた長編『ローマ帽子の謎』でデビュー。同書を第一作とする〈国名シリーズ〉と、当初はバーナビー・ロス名義で発表されたドルリー・レーン四部作でミステリ界に不動の地位を得る。その後も作者と同名の名探偵が活躍する傑作をいくつも著し、ダネイは雑誌〈エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン〉で多数の作家を世に送り出したほか、ミステリ研究者、アンソロジストとしても功績を残した。「アメリカの推理小説そのもの」と評された、巨匠中の巨匠である。