ガマクラシジケン

蝦蟇倉(がまくら)市事件〈1〉

  【単行本版】

伊坂幸太郎大山誠一郎伯方雪日福田栄一道尾秀介


蝦蟇倉(がまくら)市事件〈1〉

ジャンル
国内ミステリ > アンソロジー
レーベル
ミステリ・フロンティア

判型:四六判仮フランス装
ページ数:318ページ
初版:2010年1月29日

ISBN:978-4-488-01735-4
Cコード:C0093

装画:佐久間真人
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

『蝦蟇倉市事件』特設ページ公開中


海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉(がまくら)。この街ではなぜか年間平均15件もの不可能犯罪が起こるという。自殺の名所に、怪しげな新興宗教や謎の相談屋。不可能犯罪専門の刑事に、とんでもない市長、そして無価値な置物を要求する脅迫者――。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へようこそ!
今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第1弾。

■収録作品
伊坂幸太郎「浜田青年ホントスカ」
大山誠一郎「不可能犯罪係自身の事件」
伯方雪日「Gカップ・フェイント」
福田栄一「大黒天」
道尾秀介「弓投げの崖を見てはいけない」

【お詫びと訂正】
初版に下記のとおり誤りがございました。謹んでお詫び申し上げ、訂正させていただきます。
69ページ16行目
×「七時二十五分。祭囃子が、やかましい音を聞かせていた。」

○「六時五十八分。祭囃子が、やかましい音を聞かせていた。」


文庫版では『晴れた日は謎を追って がまくら市事件』と改題しました。



伊坂幸太郎

(イサカコウタロウ )

1971年千葉県生まれ。2000年、『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビューする。04年、『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、短編「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞、08年には『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞および第21回山本周五郎賞を受賞。ほかの著書に『重力ピエロ』『砂漠』『モダンタイムス』『あるキング』『マリアビートル』『残り全部バケーション』『死神の浮力』『アイネクライネナハトムジーク』『火星に住むつもりかい?』などがある。また14年には『キャプテンサンダーボルト』で阿部和重との合作に挑み話題を呼んだ。


大山誠一郎

(オオヤマセイイチロウ )

1971年埼玉県生まれ。2002年「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」をe-NOVELSに発表。04年には『アルファベット・パズラーズ』を刊行して本格的にデビューする。13年『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を受賞。他の著書に『仮面幻想曲』がある。


伯方雪日

(ハカタユキヒ )

1970年京都府生まれ。書店勤務を続ける傍ら、執筆活動も展開。03年「必然なる偶然」が『創元推理21』に掲載されてデビュー。04年『誰もわたしを倒せない』を上梓。他の著書に『死闘館 我が血を嗣ぐもの』『ガチ! 少女と椿とベアナックル』がある。


福田栄一

(フクダエイイチ )

1977年愛媛県生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)卒。2003年、コミカルな快作『A HAPPY LUCKY MAN』でデビューする。緻密な構成を得意としながら次第に作風を広げ、青春小説、時代小説など多岐に亙るジャンルの作品を執筆。他の著書に『春の駒 鷺澤家四季』『夏色ジャンクション』『あかね雲の夏』『蒼きサムライ』『探偵の流儀』などがある。


道尾秀介

(ミチオシュウスケ )

1975年東京都出身。2004年、長編『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。05年に発表した第2長編『向日葵の咲かない夏』で第6回本格ミステリ大賞候補、短編「流れ星のつくり方」で第59回日本推理作家協会賞候補に選出され、一躍脚光を浴びる。物語性豊かな作品世界の中に伏線や罠を縦横に張り巡らせる巧緻な作風を持つ。07年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、10年『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞、『光媒の花』で第23回山本周五郎賞、11年『月と蟹』で第144回直木賞を受賞。他の著書に『貘の檻』などがある。