日下三蔵
(クサカサンゾウ )1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者。主な著書に『日本SF全集・総解説』、『ミステリ交差点』、主な編著に、《年刊日本SF傑作選》(大森望との共編)、《日本SF全集》、《中村雅楽探偵全集》、《都筑道夫少年小説コレクション》、『天城一の密室犯罪学教程』ほか多数。
〈日本ハードボイルド全集〉最終巻は、一作家一編で厳選した十六編からなる短編アンソロジー。解説として編者三名の書き下ろした「日本ハードボイルド史」概説を収録する。
忘れがたき傑作長編『幻の殺意』に加え、本邦私立探偵小説の金字塔である私立探偵・真木ものをはじめ結城昌治のハードボイルド分野での多彩な功績を概観できる9短編を収録。
「日本のクリスティ」と呼ばれた人気作家・仁木悦子はまた、優れたハードボイルドの書き手でもあった。仁木ハードボイルドを体現する探偵・三影潤ものの傑作を一巻に集成。
日本独自のハードボイルドを確立することに極めて意欲的であった河野典生。直木賞候補作となった長編『他人の城』と五つの傑作短編を収録、初期の代表作を一望のもとにする。
バイオレンスとアクションを通じ、激情と虚無感を描いて流行作家となった大藪春彦。衝撃のデビュー作「野獣死すべし」のほか、その作品世界を代表する1長編8短編を収録。
著者マクベイン公認の贋作『酔いどれ探偵』と、元刑事の私立探偵を主人公に東京の片隅で起こる事件を描く『二日酔い広場』、東西の大都市を舞台にした連作短編集二作を収録。
日本のハードボイルドの発展に大きく寄与した作家たちの作品を全七巻に集成する。第一巻・生島治郎は長編『死者だけが血を流す』と珠玉の六短編を収録。エッセイ=大沢在昌
2018年の日本SF短編の精華を収録。巻末には第10回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載し、編者による年間日本SF概況などを収録した年刊ベスト・アンソロジー。
2017年の日本SF短編の精華を収録。巻末には第9回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載し、編者による年間日本SF概況などを収録した年刊ベスト・アンソロジー。
古典芸能を題材に、男女が織りなす愛憎に満ちた人間関係をトリッキーかつ幻想的に描き上げた、小泉喜美子の真骨頂とも言うべき八篇を収録する。
戦後最初の長編SF作家として知られた著者の、高名にして入手困難な短編集二冊を合冊し、単行本初収録の連作「浮間の桜」と短編「笑わぬ目」を加えた。巻末エッセイ=山田正紀
2016年の日本SF短編の精華を収録。巻末には第8回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載し、編者による年間日本SF概況などを収録した年刊ベスト・アンソロジー。
謎の老人が支配する深夜の東京を舞台にした、傑作都市ミステリの表題作など11編を収録。科学知識に基づく作品を描いた著者の真髄を示す、奇想で彩る珠玉の短編集第2弾。
名探偵帆村荘六、再び帰還! 日本SFの先駆者が生んだ名探偵が活躍する傑作集第二弾を贈る。密室を自由に出入りする、稀代の怪人との対決を描く「蠅男」など五編を収録。
2015年の日本SF短編の精華を収録。巻末には第7回創元SF短編賞受賞作と選評を掲載し、編者による年間日本SF概況などを収録した年刊ベスト・アンソロジー。
幻想的な冒険譚の表題作ほか、唯一無二の科学的奇想に彩られた11編にエッセイを収録。日本SFの先駆者にして、科学知識に基づく作品を描いた著者の真髄を示す傑作短編集。
科学知識を駆使したミステリを描いた、日本SFの先駆者・海野十三。鬼才が生み出した名探偵・帆村荘六が活躍する推理譚から、精選した傑作を贈る。全十編を収録した決定版。
2014年の日本SF短編の精華17編に加え、巻末には第6回創元SF短編賞受賞作と選評を収録。編者による年間概況や推薦作リストをはじめ、解説も充実。
2013年の日本SF短編の精華15編に加え、巻末には第5回創元SF短編賞受賞作のうち一編と選評を収録。編者による年間概況や推薦作リストをはじめ、解説も充実。
都筑道夫が師事した短編の第一人者の全貌が明らかに。第四巻は、幻想の極致を極め、澁澤龍彦が絶賛した表題作をはじめとする、幻想・SF篇。単行本未収録エッセイ多数。