【星雲賞受賞】太陽系外縁で謎の巨大人工構造物と遭遇した宇宙船テーセウス。それは人類とはまったく異質な進化を遂げたエイリアンとのファースト・コンタクトだった。手詰まりな状況下、クルーたちは構造物内に侵入する。そこに人類の最終局面が待っているとも知らず……。「意識」はなぜ生まれた? 進化の次のステージとは? 戦慄の黙示録的展開を見せる、現代ハードSFの最高到達点! 書下し解説=テッド・チャン
*第45回(2014年)星雲賞 海外長編部門受賞
*第2位『SFが読みたい!2014年版』ベストSF2013海外篇
ピーター・ワッツ
1958年カナダ・カルガリー生まれのSF作家、海洋生物学者。2006年発表の長編『ブラインドサイト』(邦訳2013年)では、星雲賞海外長編部門ほかフランス・ロシアなど6ヶ国で7つの賞を受賞し、現代随一のハードSF作家として世界的な名声を博す。中編「島」で2010年ヒューゴー賞中編部門を、短編「遊星からの物体Xの回想」で2011年シャーリイ・ジャクスン賞短編部門を受賞。
嶋田洋一
(シマダヨウイチ )1956年生まれ。静岡大学人文学部卒。翻訳家。主な訳書に、ワッツ「ブラインドサイト」「エコープラクシア 反響動作」「巨星」、フリン「異星人の郷」、マキャフリー「歌う船」他多数。