【星雲賞受賞】
現代のフィラデルフィアで、統計歴史学者のトムは、14世紀に忽然と消えた小村の謎を追っていた。同居する宇宙物理学者のシャロンは、光速変動理論を調べるうち、ひとつの宇宙論に到達した。二人の研究によって見出された真実とは。黒死病の影が忍び寄る中世の生活と、異なる文明を持つ者たちが相互に影響する日々を克明に描き、感動を呼ぶ重厚な傑作! ヒューゴー賞最終候補作。訳者あとがき=嶋田洋一
*第1位『SFが読みたい!2011年版』ベストSF2010海外篇
マイクル・フリン
1947年、ペンシルヴェニア州イーストン生まれ。数学の学位を持つ、ハードSFの書き手。1984年に短編デビュー。1990年に第一長編を発表。
嶋田洋一
(シマダヨウイチ )1956年生まれ。 静岡大学人文学部卒、翻訳家。主な訳書に、ピーター・ワッツ『ブラインドサイト』『エコープラクシア 反響動作』、マイクル・フリン『異星人の郷』、M・M・スミス『みんな行ってしまう』、ダン・シモンズ『ザ・テラー』ほか多数。