定価:1,320円 (本体価格:1,200円)
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SFの叙情詩人が若い読者に向けて自ら選んだ傑作集。「この本は、イリノイ州の小さな町で育ち、宇宙時代の到来を──そうなってほしいと願い、そうなることを夢見たとおりに──生きて目にした男の子の手になるものなのだ。これらの物語をすべての男の子たちに捧げる」(はしがきより)。宇宙船乗組員への選抜を夢見る15歳の日々を描いた高名な表題短編を巻頭に、「霧笛(むてき)」「太陽の金色(こんじき)のりんご」「霜と炎」など名作17編を収録した。解説=牧眞司
「ウは宇宙船のウ」
「初めの終わり」
「霧笛(むてき)」
「宇宙船」
「宇宙船乗組員」
「太陽の金色(こんじき)のりんご」
「雷(いかずち)の音」
「長雨」
「亡命者たち」
「此(こ)の地に虎あり」
「いちご色の窓」
「ドラゴン」
「贈りもの」
「霜と炎」
「アイナーおじさん」
「タイム・マシン」
「駆けまわる夏の足音」
レイ・ブラッドベリ
1920年、アメリカのイリノイ州に生まれ、1934年にカリフォルニア州へ移住。少年時代からSFを耽読し、1941年にヘンリー・ハースとの共作「振子(ふりこ)」で商業誌デビュー。その後、独特の流麗な文体により“SFの叙情詩人”と呼ばれるまでになる。代表作に『火星年代記』『華氏451度』『何かが道をやってくる』『10月はたそがれの国』など。また1956年にはジョン・ヒューストン監督映画『白鯨』の脚本を担当した。2004年、アメリカの芸術家にとって最大の栄誉であるナショナル・メダル・オブ・アーツを受賞。2012年没。
中村融
(ナカムラトオル )1960年生まれ。中央大学法学部卒、英米文学翻訳家。編著に「影が行く」、「時の娘」、主な訳書にウェルズ「宇宙戦争」「モロー博士の島」、ウィンダム「トリフィド時代」、ブラッドベリ「何かが道をやってくる」「10月はたそがれの国」「万華鏡」ほか多数。