母さんが再婚したジャック・マッキンタイアは、横暴で子ども嫌いのいやなやつ。おまけに感じの悪い兄弟までついてきた。マッキンタイア家に同居するようになったキャスパー、ジョニー、グウィニーの三人の子どもたちは、地獄の日々をおくっていた……。そんなある日、継父ジャックが買ってきた化学実験セット。それがとんでもない代物だった。英国児童文学の女王が、家族の危機と魔法騒動をユーモラスに描くエブリデイ・ファンタジー。訳者あとがき=原島文世/解説=西村醇子
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
1934年ロンドンに生まれ、オックスフォード大学で学ぶ。3人の子どもを育ててから本格的な執筆活動を始めた。『魔女と暮らせば』(徳間書店)でガーディアン賞を受賞。現代のイギリスを代表するファンタジー作家として高い評価を受けている。邦訳された作品には、他に『わたしが幽霊だった時』『九年目の魔法』『バビロンまでは何マイル』『ダークホルムの闇の君』『うちの一階には鬼がいる!』(以上創元ブックランド)『詩人(うたびと)たちの旅』『聖なる島々へ』『呪文の織り手』『呪文の織り手』(以上創元推理文庫)、『魔法使いハウルと火の悪魔』『魔法使いはだれだ』(以上徳間書店)などがある。2011年歿。
原島文世
(ハラシマフミヨ )群馬県生まれ。英米文学翻訳家。主な訳書にクラーク「ピラネージ」、マグワイア「不思議の国の少女たち」、キングフィッシャー「パン焼き魔法のモーナ、街を救う」、リード「ザ・ブラック・キッズ」などがある。