ネコノマボロシ、ネコノマドワシ

猫のまぼろし、猫のまどわし

東雅夫


猫のまぼろし、猫のまどわし

ジャンル
ファンタジイ > アンソロジー
ファンタジイ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:382ページ
初版:2018年8月10日

ISBN:978-4-488-56405-6
Cコード:C0193
文庫コード:F-ん-3-2

装画:北村紗希
装幀:藤田知子


内容紹介

猫は愛らしいだけじゃない不思議な猫、妖しい猫、なぜか作家心をくすぐる存在なのだ。猫のあやかしを通じて東西の怪奇幻想譚を読み較べる、猫の魅力満載の贅沢な短編集。


目次

「猫」 別役実
「猫町 散文詩風な小説」 萩原朔太郎
「古い魔術」 ブラックウッド(西條八十訳)
「猫町」 江戸川乱歩
「萩原朔太郎と稲垣足穂」 江戸川乱歩
「喫茶店「ミモザ」の猫」 日影丈吉
「猫町紀行」 つげ義春
「ウォーソン夫人の黒猫」 萩原朔太郎
「支柱上の猫」オドネル(岩崎春雄訳)
「『ああしんど』」池田蕉園
「駒の話」 泉鏡花
「猫騒動」 岡本綺堂
「化け猫」 柴田宵曲
「遊女猫分食」 未達(須永朝彦訳)
「鍋島猫騒動」 作者不詳(東雅夫訳)
「佐賀の夜桜怪猫伝とその渡英」 上原虎重
「ナベシマの吸血猫」 ミットフォード(円城塔訳)
「忠猫の話」 ミットフォード(円城塔訳)
「白い猫」 レ・ファニュ(仁賀克雄訳)
「笑い猫」 花田清輝
「猫の親方 あるいは長靴をはいた猫」 ペロー(澁澤龍彦訳)


東雅夫

(ヒガシマサオ )

1958年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。文芸評論家、アンソロジスト。『幻想文学』と『幽』の編集長を歴任。著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)、『百物語の怪談史』ほか、編纂書に『日本怪奇小説傑作集』全三巻(紀田順一郎と共編)、『文豪妖怪名作選』『猫のまぼろし、猫のまどわし』ほか多数がある。