竜泉佑樹は謀殺された幼馴染の復讐を誓い、ターゲットに近づくためテレビ番組制作会社のADとなった。標的の三名とともに無人島でのロケに参加し、撮影の陰で復讐計画を進めようとした佑樹だったが、自ら手を下す前にターゲットの一人が殺されてしまう。しかも、犯行には人ではない何かが絡み、その何かは撮影メンバーに紛れ込んでしまった!? 〈竜泉家の一族〉三部作、第二弾。解説=若林踏
方丈貴恵
(ホウジョウキエ )1984年、兵庫県生まれ。京都大学卒。2019年『時空旅行者の砂時計』で第29回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。長編第二作の『孤島の来訪者』は「2020年SRの会ミステリーベスト10」第1位に、第三作『名探偵に甘美なる死を』は第23回本格ミステリ大賞の候補に選出されている。他の著書に『アミュレット・ホテル』がある。