わたし、海砂真史(うみすなまふみ)の幼馴染み・鳥飼歩(とりかいあゆむ)はなぜか中学校に通っておらず、頭は切れるが自由気儘で素直じゃない。でも、奇妙な謎に遭遇して困ったわたしがお菓子を持って訪ねていくと、話を聞くだけで解決してくれる名探偵なのだ。ただ、わたしは謎がなくても友人らしい理由で歩に会いたい。なのに、二人の関係は依頼人と探偵のまま? 札幌を舞台に贈る、青春ミステリシリーズ第2弾。著者あとがき=川澄浩平
「第一話 ロール・プレイ」
「第二話 正解にはほど遠い」
「第三話 作者不詳」
「第四話 for you」
川澄浩平
(カワスミコウヘイ )1986年北海道生まれ。北海道在住。北海学園大学卒。漫画原作者として活躍したのち、2018年に第28回鮎川哲也賞を受賞、受賞作を改題した『探偵は教室にいない』でデビュー。ささやかな日常の謎を通して、少年少女の心の機微を瑞々しい筆致で描き、好評を博した。他の著作に『探偵は友人ではない』がある。