トリショウネン

鳥少年

皆川博子


鳥少年

ジャンル
国内ミステリ > ミステリ
国内ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:334ページ
初版:2013年10月25日

ISBN:978-4-488-44102-9
Cコード:C0193
文庫コード:M-み-3-2

装画:伊豫田晃一
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

精神病院で受けた絵画療法によって絵の才能が開花した青年を巡る、病院関係者たちの心の闇を書簡形式で綴るミステリ「火?樹の下で」、隣室をのぞき見た孤独な娘を誘う異様な遊戯とその結末を語る「密室遊戯」のほか、初文庫化に際し、閉鎖的な地方に生きる少年少女の倦怠と残酷を幻視的な筆致で描き出した「バック・ミラー」など3篇の単行本未収録作を附した16篇を収める。


目次

「火焔樹の下で」
「卵」
「血浴み」
「指」
「黒蝶」
「密室遊戯」
「坩堝(るつぼ)」
「サイレント・ナイト」
「魔女」
「緑金譜」
「滝姫」
「ゆびきり」
「鳥少年」
「泣く椅子」
「バック・ミラー」
「沼」


皆川博子

(ミナガワヒロコ )

1930年生まれ。72年、児童文学長編『海と十字架』でデビュー。73年「アルカディアの夏」で第20回小説現代新人賞を受賞。85年『壁──旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞、86年『恋紅』で第95回直木賞、90年『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞、97年『死の泉』で第32回吉川英治文学賞、2012年『開かせていただき光栄です』で第12回本格ミステリ大賞を受賞する。ミステリから伝奇、幻想文学まで、華麗な筆致で綴られた著作は熱狂的な支持を受けている。『聖餐城』『倒立する塔の殺人』『海賊女王』『影を買う店』『アルモニカ・ディアボリカ』など著作多数。12年、第16回日本ミステリー文学大賞を受賞。