眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。母親は結婚してスウェーデンにやってきたフィリピン女性。夫とは別れ、女手ひとつで子どもたちを育てていた。捜査線上に浮かんだ、被害者と親しかったらしい謎の男性。一家が住む高級アパートを買ったのはその男なのか? ハンマルビー署、ショーベリ警視以下捜査陣は、衝撃の事実にたどりつく。好評シリーズ第3弾。訳者あとがき=木村由利子
カーリン・イェルハルドセン
1962年スウェーデン、カトリーネホルム生まれ。ウプサラ大学で数学を学んだのち、ITコンサルタントとして働く。1992年にPå flykt från tidenで作家デビュー。2008年に〈ショーベリ警視シリーズ〉の第一作『お菓子の家』で人気を得る。現在はストックホルムに住んでいる。