ハンマルビー署の刑事ペトラは、公園で凍えきった赤ん坊を発見した。近くにはひき逃げの被害にあったらしい、母親と思われる女性の死体が。警察が捜査を開始しようとした矢先、一本の電話が入った。フィンランドフェリーの船内で十六歳の少女が絞殺体で見つかったという。犯人は恋人か、行きずりの男か。子供をめぐる二つの事件は、意外な展開を見せる。ショーベリ警視シリーズ。訳者あとがき=木村由利子
カーリン・イェルハルドセン
1962年スウェーデン、カトリーネホルム生まれ。ウプサラ大学で数学を学んだのち、ITコンサルタントとして働く。1992年にPå flykt från tidenで作家デビュー。2008年に〈ショーベリ警視シリーズ〉の第一作『お菓子の家』で人気を得る。現在はストックホルムに住んでいる。