マボロシノヤシキ

幻の屋敷

マージェリー・アリンガム
猪俣美江子


幻の屋敷

ジャンル
海外ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
キャンピオン氏の事件簿 U

判型:文庫判
ページ数:302ページ
初版:2016年8月19日

ISBN:978-4-488-21005-2
Cコード:C0197
文庫コード:M-ア-12-3

装画:遠藤拓人
装幀:中村聡


内容紹介

ロンドンの社交クラブで起きた絞殺事件。証言からは、犯人は“見えないドア”を使って現場に出入りしたとしか思えないのだが……。名作「見えないドア」を始めとして、留守宅にあらわれた謎の手紙が巻き起こす大騒動を描く表題作や、警察署を訪れた礼儀正しく理性的に見える老人が突拍子もない証言をはじめる「奇人横丁の怪事件」など、本邦初訳作を含む日本オリジナル短編集。解説=若林踏


目次

「綴られた名前」
「魔法の帽子」
「幻の屋敷」
「見えないドア」
「極秘書類」
「キャンピオン氏の幸運な一日」
「面子の問題」
「ママは何でも知っている」
「ある朝、絞首台に」
「奇人横丁の怪事件」
「聖夜の言葉」

「年老いてきた探偵をどうすべきか」


マージェリー・アリンガム

1904年イギリス生まれ。冒険小説で作家デビューしたのち、ミステリ第一作 TheWhite Cottage Mystery を1928年に刊行。1929年発表の The Crime at Black Dudleyでアルバート・キャンピオンを登場させる。以後『幽霊の死』『判事への花束』などの名作を発表し、アガサ・クリスティらと並び英国四大女流作家と称された。1966年没。


猪俣美江子

(イノマタミエコ )

慶應義塾大学文学部卒。英米文学翻訳家。ウォルシュ『ウィンダム図書館の奇妙な事件』、アリンガム《キャンピオン氏の事件簿》、セイヤーズ『大忙しの蜜月旅行』、ピーターズ『雪と毒杯』、ブランド『薔薇の輪』など訳書多数。