マックスカラドスノジケンボ

マックス・カラドスの事件簿

シャーロック・ホームズのライヴァルたち

アーネスト・ブラマ
吉田誠一


マックス・カラドスの事件簿

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
海外ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:338ページ
初版:1978年4月14日

ISBN:978-4-488-18001-0
Cコード:C0197
文庫コード:M-フ-5-1

装画:ワーウィック・レイノルズ
装幀:小倉敏夫


内容紹介

不幸な事故から視力を失った探偵、それがマックス・カラドスである。彼はそのハンディキャップを異常なまでの意志力で克服し、むしろ新たな能力に目覚め、不思議な知覚が芽生えた、とまで言い切っている。《ホームズの時代》最後の名探偵と目されるカラドスの活躍を描いた好短編──第一作「ディオニュシオスの銀貨」にはじまり、「マッシンガム荘の幽霊」など八編を収録した。解説=戸川安宣


目次

「ディオニュシオスの銀貨」
「ストレイスウェイト卿夫人の奸知」
「マッシンガム荘の幽霊」
「毒キノコ」
「へドラム高地の秘密」
「フラットの惨劇」
「靴と銀器」
「カルヴァー・ストリートの犯罪」


アーネスト・ブラマ

1868年イギリス生まれ。本名アーネスト・ブラマ・スミス。農場経営を経て、デビュー作England Farming and Why I Turned It Upを発表。ジャーナリストに転身し、のちに作家ジェローム・K・ジェロームの秘書となり、彼が主宰する〈トゥ?デイ〉誌の編集スタッフに加わる。1900年、カイ・ルンという中国人が語るアラビアン・ナイト風の奇譚を集めたThe Wallet of Kai Lungを刊行。1914年に、ロンドンのメシュイン社からマックス・カラドスの第1短編集Max Carradosを発表した。1942年没。


吉田誠一

(ヨシダセイイチ )

1931年生まれ。東京外国語大学英米語科卒。主な訳書に、カー「死時計」、マシスン「名探偵群像」など。1987年没。