- ミステリ
- 本格ミステリ
- コージー
- ユーモア・ミステリ
- 歴史ミステリ
- ロマンティック・ミステリ
- パスティーシュ
- 少年・少女探偵
- 倒叙推理
- 法廷もの
- サスペンス
- スリラー
- 怪奇スリラー
- ハードボイルド
- 警察小説
- 犯罪小説
- 冒険
- 冒険小説
- 時代冒険
- スパイ小説
- エスピオナージュ
- 短編集
- 連作短編集
- アンソロジー
- バラエティ
- 評論・研究
- ユーモア
- 海洋冒険
- 評伝
隅の老人は、推理小説史上でも類稀な、名前のない探偵である。本名が判らないだけでなく、経歴も正体もいっさい不明の人物だった。ノーフォーク街の《ABCショップ》でチーズケーキをほおばり、ミルクをすすっている痩せこけたこの老人は、紐の切れ端を結んだりほくしたりしながら、女性記者ポリー・バートン相手に得意の推理を語って聞かせる。その代表作十三編を収録した。
「フェンチャーチ街の謎」
「地下鉄の怪事件」
「ミス・エリオット事件」
「ダートムア・テラスの悲劇」
「ペブマーシュ殺し」
「リッスン・グローヴの謎」
「トレマーン事件」
「商船〈アルテミス〉号の危難」
「コリーニ伯爵の失踪」
「エアシャムの惨劇」
「《バーンズデール荘園》の悲劇」
「リージェント・パークの殺人」
「隅の老人最後の事件」
深町眞理子
(フカマチマリコ )1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、ドイル《シャーロック・ホームズ》シリーズ、ギャスケル《アトランの女王》全3巻、オールディス『グレイベアド』、エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』など多数。