フキツナコトハナニモ

不吉なことは何も

  【新訳版】

フレドリック・ブラウン
越前敏弥


不吉なことは何も

ジャンル
海外ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:364ページ
初版:2021年9月24日

ISBN:978-4-488-14624-5
Cコード:C0197
文庫コード:M-フ-1-14

装画:もんくみこ
装幀:藤田知子


内容紹介

ふたりの探偵の目前にいて、しかも彼らの目に留まらなかった姿なき殺人者とは? 首輪に「われこそは殺されし男の犬なり」というメモが挟まれていた、毛むくじゃらの犬の秘密とは? 奇抜な発想と意外な結末が光る短編10作と、殺人で終身刑になった男の無実を証明すべく奮闘する刑事を描いた名作中編「踊るサンドイッチ」を収録。巨匠の筆が冴え渡る『復讐の女神』改題新訳版! 解説=村上貴史


目次

「毛むくじゃらの犬」
「生命保険と火災保険」
「ティーカップ騒動」
「よい勲爵士(グツド・ナイト)によい夜(グツド・ナイト)を」
「猛犬に注意」
「さまよえる少年」
「姿なき殺人者」
「サタン一・五世」
「象と道化師」
「不吉なことは何も」

「踊るサンドイッチ」


フレドリック・ブラウン

1906年アメリカ生まれ。新聞社、雑誌社などに勤務のかたわら、執筆を開始。1947年刊行の『シカゴ・ブルース』で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞を受賞。多くのミステリ、SF、ファンタジーを発表した。代表作は『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』『通り魔』『不思議な国の殺人』『3、1、2とノックせよ』『未来世界から来た男』『天使と宇宙船』『スポンサーから一言』など。奇抜な着想と軽妙な話術で描くショートショートの名手。1972年没


越前敏弥

(エチゼントシヤ )

1961年生まれ、東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家。ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』『オリジン』、エラリイ・クイーン『災厄の町』『フォックス家の殺人』『十日間の不思議』、フレドリック・ブラウン『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』など訳書多数。主な著書に『翻訳百景』『文芸翻訳教室』『この英語、訳せない!』などが、共著に『シートン動物記で学ぶ英文法』などがある。