マッシロナウソ

真っ白な嘘

  【新訳版】

フレドリック・ブラウン
越前敏弥


真っ白な嘘

ジャンル
海外ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:356ページ
初版:2020年12月25日

ISBN:978-4-488-14623-8
Cコード:C0197
文庫コード:M-フ-1-7

装画:もんくみこ
装幀:藤田知子


内容紹介

短編を書かせては随一の巨匠の代表的作品集を新訳。雪の上の足跡をめぐる謎を描いた「笑う肉屋」、緊迫感溢れる「叫べ、沈黙よ」、江戸川乱歩編の名アンソロジー『世界推理短編傑作集』に選出された「危ないやつら」など、奇抜な着想と軽妙なプロットで書かれた名作が勢揃い! どこから読まれても結構です。ただし巻末の作品「後ろを見るな」だけは、ぜひ最後にお読みください。解説=小森収


目次

「笑う肉屋」
「四人の盲人」
「世界が終わった夜」
「メリーゴーラウンド」
「叫べ、沈黙よ」
「アリスティードの鼻」
「背後から声が」
「闇の女」
「キャスリーン、おまえの喉をもう一度」
「町を求む」
「歴史上最も偉大な詩」
「むきにくい小さな林檎(りんご)」
「出口はこちら」
「真っ白な嘘」
「危ないやつら」
「カイン」
「ライリーの死」
「後ろを見るな」


フレドリック・ブラウン

1906年アメリカ生まれ。新聞社、雑誌社などに勤務のかたわら、執筆を開始。1947年刊行の『シカゴ・ブルース』で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞を受賞。多くのミステリ、SF、ファンタジーを発表した。代表作は『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』『通り魔』『不思議な国の殺人』『3、1、2とノックせよ』『未来世界から来た男』『天使と宇宙船』『スポンサーから一言』など。奇抜な着想と軽妙な話術で描くショートショートの名手。1972年没


越前敏弥

(エチゼントシヤ )

1961年生まれ、東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家。ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』『オリジン』、エラリイ・クイーン『災厄の町』『フォックス家の殺人』『十日間の不思議』、フレドリック・ブラウン『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』など訳書多数。主な著書に『翻訳百景』『文芸翻訳教室』『この英語、訳せない!』などが、共著に『シートン動物記で学ぶ英文法』などがある。