リソウテキナヨウギシャ

理想的な容疑者

カトリーヌ・アルレー
荒川浩充


理想的な容疑者

ジャンル
海外ミステリ > サスペンス
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:268ページ
初版:1981年12月18日

ISBN:978-4-488-14018-2
Cコード:C0197
文庫コード:M-ア-5-18

写真:Matthieu Spohn,altrendo images/ゲッティ イメージズ
装幀:本山木犀


内容紹介

フランス冒険小説大賞受賞作

深夜、口論の果てにドライブ中の車から妻を降ろし、置き去りにしたミシェル。翌朝、殺害され、車で轢かれ顔の判別もできない女性の変死体が路上で発見された。ミシェルの車には傷があり、状況は彼を理想的な容疑者にしたて上げていた。身に覚えのない彼なのに、実の兄さえ彼を殺人犯だと思いこんでいる! 信じてもらえなかった男のたどった道は? 仏冒険小説大賞受賞の傑作。


カトリーヌ・アルレー

フランスの作家。1924年生。経歴については詳らかでないが、1956年に発表した第2作『わらの女』によって一躍国際的な女流サスペンス作家としての地位を確立した。サディスティックな悪女ものを本領とし、完全犯罪をテーマにしている。フランス・ミステリ界に一時代を画した女王である。


荒川浩充

(アラカワヒロミツ )

1931年、東京生まれ。1956年、埼玉大学文理学部卒業。主な訳書に、アルレー「剣に行き、剣に斃れ」、ヴェルヌ「海底二万里」「十五少年漂流記」、ベルマン「顔のない告発者」ほか多数。