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ある若い女性が私立探偵サム・スペードに依頼したのは、駆け落ちした妹を連れ戻すことだった。ところが駆け落ち相手だという男を尾行していたスペードの相棒も対象の男も殺されてしまう。依頼人は何か隠している……。そしてスペードは、謎めいた女と鷹の像をめぐる抗争に巻き込まれていく。非情を貫くハードボイルドの原点にして完成形ともいうべき傑作を名手による新訳で贈る! 解説=諏訪部浩一
ダシール・ハメット
1894年アメリカ合衆国メリーランド州セントメアリーズ郡生まれ。高校中退後様々な職につき、20歳でピンカートン探偵社ボルティモア支社に入社。第一次大戦中は陸軍に従軍。除隊後、探偵社の仕事に復帰したが、従軍中に得た肺疾患により調査員の激務に耐えられず職を辞し、小説で身を立てることに。探偵社時代の経験を生かしたコンティネンタル・オプものの短編小説が雑誌に掲載されるようになり、長編第一作として『血の収穫』を書き上げる。サム・スペード初登場の『マルタの鷹』は長編第三作。他に賭博師ネド・ボーモンが主人公の『ガラスの鍵』などがある。劇作家リリアン・ヘルマンとの長期にわたる恋愛関係は有名。1961年没。
田口俊樹
(タグチトシキ )1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。英米文学翻訳家。主な訳書、C・ライス「第四の郵便配達夫」、R・マクドナルド「動く標的」、R・チャンドラー「長い別れ」、D・ハメット「血の収穫」、L・ブロック「死への祈り」他多数。