コクシソウノサツジン

黒死荘の殺人

カーター・ディクスン
南條竹則高沢治


黒死荘の殺人

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
ヘンリ・メリヴェール卿シリーズ

判型:文庫判
ページ数:396ページ
初版:2012年7月27日

ISBN:978-4-488-11833-4
Cコード:C0197
文庫コード:M-カ-1-38

装画:ヤマモトマサアキ
装幀:本山木犀


内容紹介

私ことケン・ブレークは、友人ディーンに幽霊屋敷で一晩明かしてくれと頼まれ、マスターズ警部を伴って黒死荘へ出かけた。そのかみ猛威を振るった黒死病に因む名を持つ屋敷では降霊会が開かれようとしていたが、あろうことか術者ダーワースは血の海と化した石室で無惨にこときれていた。庭に建つ石室は厳重に戸締りされており、周囲に足跡はない。そして、死者の傍らにはロンドン博物館から盗まれた曰くつきの短剣が。関係者の証言を集めるも埒が明かず、フェザートン少佐と私は陸軍省の偉物に出馬を乞う。ヘンリ・メリヴェール卿初登場作品にして、ディクスン名義屈指の傑作。序=ダグラス・G・グリーン/解説=戸川安宣


カーター・ディクスン/ジョン・ディクスン・カー

アメリカの作家。1906年生まれ。〈不可能犯罪の作家〉といわれるカーは、 密室トリックを得意とし、 怪奇趣味に彩られた独自の世界を築いている。 本名ではフェル博士、 ディクスン名義ではヘンリ・メリヴェール卿 (H・M) が活躍する。 作風は 『赤後家の殺人』 等初期の密室ものから、 『皇帝のかぎ煙草入れ』 など中期の心理トリックもの、 そして 『死の館の謎』 等晩年の歴史ものへと変遷した。1977年歿。


南條竹則

(ナンジョウタケノリ )

1958 年東京に生まれる。東京大学大学院英文科博士課程中退。著書に「怪奇三昧」「英語とは何か」他、訳書にチェスタトン「詩人と狂人たち」「ポンド氏の逆説」「奇商クラブ」「知りすぎた男」「裏切りの塔」、ハーン「怪談」、ラヴクラフト「インスマスの影 クトゥルー神話傑作選」他多数。