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無花果の実のなるころに

  【単行本版】

西條奈加


無花果の実のなるころに

ジャンル
国内ミステリ > ミステリ
国内ミステリ > 連作短編集

判型:四六判並製
ページ数:252ページ
初版:2011年2月25日

ISBN:978-4-488-02471-0
Cコード:C0093

装画:こころ美保子
装幀:大野リサ


内容紹介

父の転勤に同行せず、神楽坂の祖母と暮らすことを決めた中学二年生の望。包丁も持てない祖母は面倒くさがりで、気が強くて、決して世話好きには見えない。でも「お蔦さん、お蔦さん」と誰からも頼られるような、不思議な吸引力を持っている。そんなお蔦さん目当てに人が集まってくるから望も何かと忙しくて……。お蔦さんや学校のみんなに振り回されつつも少しずつ成長していく望の、あたたかくて少しだけ波乱のある爽やかな日常。表題作を含む六編収録の短編集。


目次

「罪かぶりの夜」
「蝉の赤」
「無花果の実のなるころに」
「酸っぱい遺産」
「果てしない嘘」
「シナガワ戦争」


西條奈加

(サイジョウナカ )

1964年、北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。2012年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞。2015年『まるまるの毬』で第36回「吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に『鳥金』『善人長屋』『四色の藍』『朱龍哭く 弁天観音よろず始末記』『千年鬼』など。