ゴルディオンノムスビメ

ゴルディオンの結び目

後藤均


ゴルディオンの結び目

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ

判型:四六判上製
ページ数:350ページ
初版:2009年6月25日

ISBN:978-4-488-02445-1
Cコード:C0093

装画:David Teniers(der Jungere) "Erzherzog Leopold Wilhelm in seiner Galerie in Brussel"
装幀:緒方修一


内容紹介

大学教授にして推理作家の富井は、ドイツの修道院に妻と共に招かれた。新設の美術館が、巨匠クラナハの幻の傑作を開館に先立って公開するというのだ。だが、日本人女性画家が失踪したうえ、二つの殺傷事件が続けて起きる。招待客に紛れて殺人を犯したと疑われるKGBエージェント〈オットー〉を逮捕すべく、西ドイツの諜報機関が立てた作戦に、富井は協力を要請された。舞台をマルタの小島に移し、再び容疑者たちを集めた盛大なパーティが開かれる。だが、宴の後で発見されたのは、それぞれ異なる方法で死に至った、四人の亡骸だった……絵画の謎と謀略に彩られた、絢爛たる歴史ミステリ。


後藤均

(ゴトウヒトシ )

1958年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1986年シカゴ大学経営大学院を卒業。02年、『写本室(スクリプトリウム)の迷宮』で第12回鮎川哲也賞を受賞。他の著作に『グーテンベルクの黄昏』がある。