ミッシツトキセキ

密室と奇蹟

J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー

芦辺拓加賀美雅之小林泰三桜庭一樹田中啓文柄刀一鳥飼否宇二階堂黎人


密室と奇蹟

ジャンル
国内ミステリ > アンソロジー

判型:四六判上製
ページ数:382ページ
初版:2006年11月30日

ISBN:978-4-488-02392-8
Cコード:C0093

装画:山田維史
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

不可能犯罪の巨匠、J・D・カー生誕百年を記念して、国内作家8人が贈る入魂のアンソロジー。フェル博士とH・M卿の知られざる活躍、少年探偵バンコランの冒険、かの傑作に連なる魔女と復讐の物語、日本を舞台に起きるカーのごとき不可能犯罪……そしてカー自身が奇蹟を解く一幕も。急行列車の多重密室、衆人環視の雪密室、巨匠の残した“最終定理”ほか、本格探偵小説を読む喜びに満ちた、ミステリ・ファン必携の1冊。


目次

芦辺 拓 「ジョン・ディクスン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う」
桜庭一樹 「少年バンコラン! 夜歩く犬」
田中啓文 「忠臣蔵の密室」
加賀美雅之「鉄路に消えた断頭吏」
小林泰三 「ロイス殺し」
鳥飼否宇 「幽霊トンネルの怪」
柄刀 一 「ジョン・D・カーの最終定理」
二階堂黎人「亡霊館の殺人」



芦辺拓

(アシベタク )

1958年大阪府生まれ。同志社大学卒。86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。著作は『綺想宮殺人事件』『スチームオペラ』『奇譚を売る店』『時の審廷』『異次元の館の殺人』『金田一耕助VS明智小五郎 ふたたび』など多数。


加賀美雅之

(カガミマサユキ )

1959年、千葉県生まれ。公募アンソロジー『本格推理』に作品を発表後、2002年KAPPA-ONE登竜門の第一弾に選出された『双月城の惨劇』で長編デビュー。著作に『監獄島』『風邪果つる館の殺人』などがある。


小林泰三

(コバヤシヤスミ )

1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」が第 10回SFマガジン読者賞国内部門を受賞し、同短編を表題作とした2002年刊行の短編集では、第SF回日本SF大賞候補作となった『ΑΩ(アルファ・オメガ)』に続き、第23回日本SF大賞候補作となる。ホラー、ハードSF、ミステリなど創作のジャンルは幅広い。著書に『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『目を擦る女』『脳髄工場』などがある。


桜庭一樹

(サクラバカズキ )

1999年「夜空に、満天の星」(『AD2015隔離都市 ロンリネス・ガーディアン』と改題して刊行)で第1回ファミ通えんため大賞に佳作入選。以降、ゲームなどのノベライズと並行してオリジナル小説を発表。2003年開始の〈GOSICK〉シリーズで多くの読者を獲得し、さらに04年に発表した『推定少女』『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が高く評価される。05年に刊行した『少女には向かない職業』は、初の一般向け作品として注目を集めた。“初期の代表作”とされる『赤朽葉家の伝説』で、07年、第60回日本推理作家協会賞を、08年、『私の男』で第138回直木賞を受賞。著作は他に『ブルースカイ』『少女七竈(ななかまど)と七人の可愛そうな大人』『青年のための読書クラブ』『荒野』『ファミリーポートレイト』『製鉄天使』『道徳という名の少年』『伏』など。エッセイ集に《桜庭一樹読書日記》シリーズなどがある。


田中啓文

(タナカヒロフミ )

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒。93年『凶の剣士』が第2回ファンタジーロマン大賞に佳作入選、『背徳のレクイエム』と改題のうえ刊行してデビュー。同年、サックス・プレイヤーの永見緋太郎が登場する短編「落下する緑」が鮎川哲也編〈本格推理〉に入選。その後、ミステリをはじめとしてSFやホラーとジャンルを越えて活躍する。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」が第33回星雲賞を、09年「渋い夢」が第62回日本推理作家協会賞を、16年「怪獣ルクスビグラの足型を取った男」が第47回星雲賞を受賞。主な著書に〈永見緋太郎の事件簿〉〈笑酔亭梅寿謎解噺〉シリーズのほか、『シャーロック・ホームズたちの冒険』『異形家の食卓』『こなもん屋うま子』『ウィンディ・ガール サキソフォンに棲む狐T』『地獄八景』がある。


柄刀一

(ツカトウハジメ )

1959年北海道生まれ。『本格推理』への投稿・入選を経て、98年『3000年の密室』でデビュー。主な著作に『アリア系銀河鉄道』『ifの迷宮』『ゴーレムの檻』『御手洗潔対シャーロック・ホームズ』『密室キングダム』など多数。


鳥飼否宇

(トリカイヒウ )

1960年福岡県生まれ。九州大学卒。2001年『中空』で第21回横溝正史ミステリ大賞優秀作に選ばれてデビュー。07年『樹霊』が第7回本格ミステリ大賞の、09年『官能的――四つの狂気』が第62回日本推理作家協会賞の候補となる。『痙攣的――モンド氏の逆説』をはじめとする異色の本格ミステリの書き手として、斯界で独自の地位を築く。主な著書に『太陽と戦慄』『このどしゃぶりに日向小町は』『物の怪』『迷走女刑事』などがある。


二階堂黎人

(ニカイドウレイト )

1959年東京都生まれ。中央大学卒。1990年、第一回鮎川哲也賞に『吸血の家』で佳作入選。1992年、名探偵・二階堂蘭子を主役に据えた『地獄の奇術師』でデビュー。『悪霊の館』『人狼城の恐怖』『猪苗代マジック』『カーの復讐』『鬼蟻村マジック』など著作多数。