判型:四六判仮フランス装
ページ数:260ページ
初版:2024年10月31日
ISBN:978-4-488-02026-2
Cコード:C0093
装画:いとうあつき
装幀:岩郷重力+Y.K
昭和21年、栃木県足利郡にてひっそりと暮らす中山太郎の元を、下野新聞の記者が訪れる。探偵小説執筆の参考に、かつて柳田国男に師事し異端の民俗学者として知られる中山の、同時代を過ごした偉人達との交流について話を聞きたいという。明治、大正から昭和初期にかけて、柳田のほか、種田山頭火、宮武外骨、南方熊楠、そして平井太郎らと過ごした日々は、謎に満ちていた――。話を脱線させつつも、中山太郎は奇妙な出来事の数々をゆるりと語っていく。
『三人書房』で鮮烈なデビューを飾った著者による、滋味溢れる連作ミステリ。
「オシラサマ」
「外法頭(げほうがしら)」
「百物語」
「秘薬」
「生人形(いきにんぎょう)」
「忘れない熊楠(くまぐす)」
柳川一
(ヤナガワハジメ )1952年茨城県生まれ。明治学院大学卒業。2021年、若き日の江戸川乱歩が開いた古書店を舞台にした「三人書房」で、第18回ミステリーズ!新人賞を最高齢の69歳で受賞。同作を連作化した『三人書房』で本格的デビュー、話題となる。