判型:四六判仮フランス装
ページ数:224ページ
初版:2023年7月28日
ISBN:978-4-488-02022-4
Cコード:C0093
装画:いとうあつき
装幀:岩郷重力+Y.K
大正八年東京・本郷区駒込団子坂、平井太郎は弟二人とともに《三人書房》という古書店を開く。二年に満たない、わずかな期間で閉業を余儀なくされたが、店には松井須磨子の遺書らしい手紙をはじめ、奇妙な謎が次々と持ち込まれた──。同時代を生きた、宮沢賢治や宮武外骨、横山大観、高村光太郎たちとの交流と不可解な事件の数々を、若き日の平井太郎=江戸川乱歩の姿を通じて描く。第十八回ミステリーズ!新人賞受賞作「三人書房」を含む連作集。
乱歩デビュー作「二銭銅貨」発表から百年の年に贈る、滋味深いミステリ。
「三人書房」
「北の詩人からの手紙」
「謎の娘師(むすめし)」
「秘仏堂幻影」
「光太郎の〈首〉」
柳川一
(ヤナガワハジメ )1952年茨城県生まれ。茨城県在住。明治学院大学卒業。2021年、「三人書房」で第18回ミステリーズ!新人賞を受賞。『三人書房』は、同作を連作化した、初の著書である。