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判型:四六判仮フランス装
ページ数:278ページ
初版:2003年5月15日
ISBN:978-4-488-01291-5
Cコード:C0093
装幀:石川絢士
僕、坂木司とひきこもりの友人、鳥井真一との間にも、変化の兆しはゆっくりと、だが確実に訪れていた。やがていつの日か、友が開かれた世界に向かって飛び立っていくのではないか、という予感が、僕の心を悩ませる。そんな僕の同僚、吉成から同期の佐久間恭子の様子が最近おかしい、と相談されたり、週に1回、木工教室の講師をするようになったという木村さんからの誘いで、浅草に通うことになった僕たちが、地下鉄の駅で駅員から相談を受けたり、と名探偵・鳥井真一の出番は絶えない。さらには、僕の身辺が俄に騒がしくなり、街で女の子から襲撃されることが相次ぐ。新しく仲間に加わった少年と父親との確執の裏にあるものとともに、鳥井が看破した真実とは?
【著者の言葉】
「おいしいものは、お好きですか? この本に出てくる登場人物たちは、皆おいしいものが大好きで、始終テーブルのまわりに集っています。ひきこもり気味で外出嫌いの名探偵、鳥井は料理に手間を惜しみません。部屋にずっといるわけですから、煮込み料理などには最高ですよね。
この本は、おいしいものと怖くない「謎」で出来ています。どうぞ安心して、お茶でも片手に読んでいただければ、幸いです。」
坂木司
(サカキツカサ )1969年、東京生まれ。覆面作家。2002年に、ひきこもり探偵・鳥井真一とその友人・坂木司を主人公にした連作短編集『青空の卵』でデビュー。温かな目線で語られるミステリが評判となる。