判型:四六判上製
ページ数:332ページ
初版:2021年5月28日
ISBN:978-4-488-00395-1
Cコード:C0036
写真:Courtesy: EO Heinrich/UC Berkeley
装幀:中村聡
1920年代のアメリカでは、禁酒法の影響で犯罪が激増しているにもかかわらず、未だ直感や不充分な情況証拠に頼る捜査が主流だった。そんな時代に、捜査に科学的手法を導入した犯罪学者がいた――その男の名は、オスカー・ハインリッヒ。数々の難事件の捜査に、筆跡や弾道、血痕パターンの分析など、現代では当然のように思われている技術を用いたオスカーは、いつしか”アメリカのシャーロック・ホームズ”と称されるに至った――。全米を揺るがした列車強盗事件、有名喜劇俳優が容疑者となった殺人事件など、実際にオスカーが手掛けた事件を紹介しながら、知られざる科学捜査の歴史と、そのパイオニアたる人物の生涯を描く、瞠目のノンフィクション! 解説=三橋暁
ケイト・ウィンクラー・ドーソン
ドキュメンタリーのプロデューサーとして活躍したのち、連続殺人犯ジョン・クリスティと1952年に発生したロンドンスモッグ事件を取り上げたDeath in the Air: The True Story of a Serial Killer, the Great London Smog, and the Strangling of a Cityで2017年にノンフィクション作家としてデビュー。また、テキサス大学オースティン校で実務家教員としてジャーナリズムを教えている。
高山祥子
(タカヤマショウコ )1960年東京都生まれ。成城大学文芸学部卒業。訳書にバロン『世界一高価な切手の物語』、ドーソン『アメリカのシャーロック・ホームズ』、チャールズ『あの図書館の彼女たち』、フラド『リスボンのブック・スパイ』などがある。