カイテイバン マエダツメゴ ジョウ

改訂版 前田詰碁〈上〉

前田陳爾
大橋拓文 監修


改訂版 前田詰碁〈上〉

ジャンル
ノンフィクション・その他 > 囲碁
レーベル
碁楽選書

判型:四六判並製
ページ数:238ページ
初版:2019年11月15日

ISBN:978-4-488-00103-2
Cコード:C0076


装幀:東京創元社装幀室


内容紹介

趙治勲名人は「この本にある問題を全て覚えたら院生に推薦する」と弟子に伝えて学ばせたという。レベルは高く、詰碁集でありながら、手筋の要素もふんだんに盛りこまれたおり、正解にたどりついたときの驚きや感動はひとしおです。プロのみならずアマチュアにも絶大な人気がありました。改訂版では、現在の詰碁の第一人者ともいうべき大橋六段に監修していただき、失敗図を加えたり、囲碁用語などの表記を現在使われているものに改めました。


前田陳爾

(マエダノブアキ )

1907年、兵庫県揖保郡新宮町生まれ。13歳で碁を覚え、14歳の時に神戸の鳥居五段、久保松八段に師事する。16歳で上京し、本因坊秀哉名人の家塾に入る。18歳で初段、以後累進して九段。27年大手合優勝。45年より52年まで東北(一ノ関市、仙台市)で暮らし、東北各地で囲碁の隆盛に貢献する。その間47年に坂田、梶原氏ら7人と日本棋院を脱退し、「囲碁新社」を興したが49年復帰。同院理事、審査役等に就任する。詰碁の大家で「詰碁の神様」と言われる。文筆にたけ、「前田詰碁集」「囲碁宝典」等20冊以上の著書がある。俳号「烱子」。門下に工藤紀夫九段ら。75年没。


大橋拓文

(オオハシヒロフミ )

1984年、東京都生まれ。菊池康郎氏(緑星囲碁学園)に師事。2002年入段。2010年第1回おかげ杯準優勝。2013年六段。囲碁AI「GLOBIS-AQZ」のテクニカル・アドバイザーを務め、人工知能関連の執筆や講演なども行う。また、在ドイツ日本大使館杯やヨーロピアン囲碁コングレス等、囲碁の海外普及にも取り組む。著書に『よくわかる囲碁AI大全』『究極の囲碁上達ツール アルファ碁Teach完全ガイド』他多数。東京工業大学非常勤講師。趣味はピアノ。