目的も知らされず植民惑星に送り込まれた14人の男女。彼らに使命を告げるはずだった衛星からの通信は、故意か偶然か、メッセージを受信しているさなかに途切れてしまい、一人また一人とメンバーが殺されはじめた。逃げ道なしの悪夢世界。
キャドマンはその怪物をグレンデルと名づけた。甚大な被害を蒙った植民団は、全力をあげて撲滅作戦を展開する。そして一旦は彼らが勝利をおさめたかに思えたが……。やつらはいった……
アヴァロンは美しい世界だった。人類の進出を脅かすものなど何も存在しないように見えた。人類初の惑星植民団は、キャメロットと名づけた島を拠点に生活を始めるが……ある日突然、コロニーの……
兵器ファッション・デザイナー、ラーズは、兵器開発に鎬を削る西側陣営の要だった。トランスにより霊感を得、兵器のスケッチを起こす。しかしこの兵器開発も、実はまったくのまやかしだった……。だが、……
地球は国連事務総長モリナーリの指揮のもと、星間戦争の渦中にある。モリナーリは、死してなお蘇り、熱弁をふるい人々を鼓舞する最高権力者だった。人工臓器移植医エリックは、ある日……
恒星間ゲートを利用して未知の惑星に志願者を送りこみ、回収のときまで無事生きていられたら合格――これが上級サバイバル・テストだ。SF版『十五少年漂流記』。巨匠にこの1作ありと語られる名編。
異星人たちが軌道上から落下させた小惑星によって、全世界は壊滅的な打撃をこうむっていた。世界各地へ、つぎつぎと上陸してくる異星人たち。そして地球は……
地球人類は初の地球外生命体を迎えようとしていた。だが、地球に近づきつつあるその巨大異星船は、たびかさなる人類からのメッセージにも、まったく返答をよこさなかった。彼らはいったい……
巨大な機械都市メトロポリス。夜空をサーチライトが切り裂き、花火が〈ヨシワラ〉の文字を刻みつける。林立する高層建築の屋上では飛行機が発着を繰り返し……
誰でも思うがままに自分の体を改造できる近未来、月面の宗教的コミューンで殺人事件が発生した。犯人はビデオにはっきり映っていた。だがこの町では、全員が同じ顔……
スチュアート家のペットはラモックス。ぐずでお茶目、ばかでかい宇宙怪獣だ。ある日、彼は飼い主の留守をいいことにつまみぐいにでかけるが……初めて目にする怪物の姿に、街はたちまち一大パニック。傑作ユーモアSF待望の完訳。
宇宙服は小さな宇宙ステーションだ――高校生のキップは懸賞に応募し、本物の中古の宇宙服を手に入れた。自力で整備しつつ夏休みを過ごす。だがやはり宇宙服を処分して大学に進もうと考えたそのとき……彼は謎の宇宙船に誘拐され大銀河への旅に!
亜光速船による太陽系外探査が計画される。莫大な距離を隔てた宇宙船と地球を結ぶには、双子に潜在するテレパシー能力の活用が必須だった。
百万年の昔、異星の自動工場宇宙船が土星の衛星タイタンに着陸し、自動工場を建設し始めた。だがかれらは、故障のため独自の進化の道をたどった。
火星カンパニーによる、火星入植者たちの実情を無視した強引な植民計画。実施されれば多数の死者が出ることはまちがいない……これを阻止すべく、少年ふたりが立ち向かう!
惑星基地から締めだされた探検隊の一員。融通の利かないロボットを言いくるめなければ命が危うい。彼のとった奇策とは。表題作ほか黒いユーモアとセンチメントが交錯する、奇想作家の佳作16編。
人類は星間戦争に敗北し、焦土と化した地球に爬虫類生命が侵攻した。ある日エイリアンの部隊長フランは、生き延びた地球人の子供と遭遇し、殺戮の掟にもかかわらず……
11月も雨の寂しい夜、消えかかる蝋燭の薄明かりの下でそれは誕生した。解剖室などから各器官を寄せ集め、つぎはぎされた体……余りにも有名な不朽の名作。
金属の殻に封じ込められ、宇宙船の維持と管理に従事する各種の機械装置につながれたヘルヴァは、優秀なサイボーグ宇宙船だった。SF界の女王を代表する名作。
遠く離れた土星の衛星タイタンに住む野蛮な宇宙人と地球人の交信を描くヒューゴー賞受賞作「琥珀のひとみ」。亜光速航行によるウラシマ効果のために孤独を……