判型:文庫判
ページ数:270ページ
初版:1980年11月7日
改版:2007年1月12日
ISBN:978-4-488-65213-5
Cコード:C0197
文庫コード:F-ム-1-4
装画:佐伯経多&新間大悟
装幀:東京創元社装幀室
やっとの思いで《夜明けの剣》を手に入れたホークムーン。彼は《黒玉と黄金の戦士》の指示に逆らい、故郷カマルグに針路をとる。だが、突如あらわれた怪物に行く手を阻まれ、船は難破、否応なしに《ルーンの杖》を探すことに……。一方暗黒帝国では、ブラス城を異次元世界から引き戻す方法が発見されていた。遠征の陰で、密かに進行する密約と陰謀。《ルーンの杖》を手にする者は? 最後の決戦に勝利するのは? 4部作ついに完結! 訳者あとがき=深町眞理子/解説=石堂藍
マイケル・ムアコック
イギリスの作家。1939年生。17歳で雑誌編集者となり、のちには英国ニューウェーヴ運動の拠点となったSF専門誌〈ニュー・ワールズ〉の編集長も務めた。いくつも存在する異なる世界を舞台に、多彩なヒーローたちが壮大なドラマを繰り返し演じ続ける、という構想のシリーズ作品を多数発表し、中でもルーンの杖秘録《ブラス城年代記》は、その中核をなす絢爛たるヒロイック・ファンタジイである。
深町眞理子
(フカマチマリコ )1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、ドイル《シャーロック・ホームズ》シリーズ、ギャスケル《アトランの女王》全3巻、オールディス『グレイベアド』、エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』など多数。