判型:文庫判
ページ数:280ページ
初版:1977年1月21日
改版:2006年8月25日
ISBN:978-4-488-65211-1
Cコード:C0197
文庫コード:F-ム-1-2
装画:佐伯経多&新間大悟
装幀:東京創元社装幀室
暗黒帝国の魔術でひたいに埋め込まれた宝石の支配から、やっと解き放たれたホークムーン。カマルグに向かう彼の前にまたしても暗黒帝国の軍団が立ちふさがる。亡霊人の棲む都市、機械仕掛けの怪物、狂える神を名乗る男……。敵か味方か、ホークムーンの身辺にあらわれる《黒玉と黄金の戦士》は、自らをすべての運命を司る《ルーンの杖》に仕える存在であると言い、ホークムーン自身も《ルーンの杖》のしもべなのだ、と告げる。シリーズ第2弾。訳者あとがき=深町眞理子
マイケル・ムアコック
イギリスの作家。1939年生。17歳で雑誌編集者となり、のちには英国ニューウェーヴ運動の拠点となったSF専門誌〈ニュー・ワールズ〉の編集長も務めた。いくつも存在する異なる世界を舞台に、多彩なヒーローたちが壮大なドラマを繰り返し演じ続ける、という構想のシリーズ作品を多数発表し、中でもルーンの杖秘録《ブラス城年代記》は、その中核をなす絢爛たるヒロイック・ファンタジイである。
深町眞理子
(フカマチマリコ )1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、ドイル《シャーロック・ホームズ》シリーズ、ギャスケル《アトランの女王》全3巻、オールディス『グレイベアド』、エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』など多数。