判型:文庫判
ページ数:310ページ
初版:1978年12月1日
改版:2006年10月27日
ISBN:978-4-488-65212-8
Cコード:C0197
文庫コード:F-ム-1-3
装画:佐伯経多&新間大悟
装幀:東京創元社装幀室
暗黒帝国との激戦の末、束の間の平和を勝ち得たカマルグ国。だがその休息の時も長くは続かなかった。時空を超える力をもつ、不思議な指輪が存在することがわかったのだ。ホークムーンとダヴェルクは、先手を打たんと暗黒帝国に潜入する。指輪の正体を知る謎の老人はどこに。命を奪う怪物、血を吸う妖怪、海賊に支配された街。《夜明けの剣》の正体は? そしてカマルグ国の運命は? 人気ヒロイック・ファンタジー、シリーズ第3弾。解説=中村融
マイケル・ムアコック
イギリスの作家。1939年生。17歳で雑誌編集者となり、のちには英国ニューウェーヴ運動の拠点となったSF専門誌〈ニュー・ワールズ〉の編集長も務めた。いくつも存在する異なる世界を舞台に、多彩なヒーローたちが壮大なドラマを繰り返し演じ続ける、という構想のシリーズ作品を多数発表し、中でもルーンの杖秘録《ブラス城年代記》は、その中核をなす絢爛たるヒロイック・ファンタジイである。
深町眞理子
(フカマチマリコ )1931年生まれ。1951年、都立忍岡高校卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、ドイル《シャーロック・ホームズ》シリーズ、ギャスケル《アトランの女王》全3巻、オールディス『グレイベアド』、エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』など多数。