●有栖川有栖氏推薦——「切れ味がよくてスマートでアイディア満載の作品」
2つの太陽間を8の字形の軌道を描く惑星上では、何が起こるか? 18万年前に生まれた男から届いた手紙とは? 電力を失った20世紀文明は? 悪魔と坊やとの大決戦は? 創元SF文庫第1弾となった『未来世界から来た男』で絶賛を博した著者のSFとファンタジー、男性も女性も大人も子供も楽しめる傑作中短編全16編を収録。解説=厚木淳/本文イラスト=司 修
「悪魔と坊や」
「死刑宣告」
「気違い星プラセット」
「非常識」
「諸行無常の物語」
「フランス菊」
「ミミズ天使」
「大同小異」
「ユーディの原理」
「探索」
「不死鳥への手紙」
「回答」
「帽子の手品」
「唯我論者」
「ウァヴェリ地球を征服す」
「挨拶」
フレドリック・ブラウン
1906年アメリカ生まれ。新聞社、雑誌社などに勤務のかたわら、執筆を開始。1947年刊行の『シカゴ・ブルース』で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞を受賞。多くのミステリ、SF、ファンタジーを発表した。代表作は『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』『通り魔』『不思議な国の殺人』『3、1、2とノックせよ』『未来世界から来た男』『天使と宇宙船』『スポンサーから一言』など。奇抜な着想と軽妙な話術で描くショートショートの名手。1972年没
小西宏
(コニシヒロシ )1929年生まれ。東北大学法学部卒業、一橋大学大学院中退。訳書にベンスン『脱獄九時間目』、チェイス『悪女イヴ』、ガードナー『ビロードの爪』、ブラウン『未来世界から来た男』他多数。1998年死去。