鬼才フレドリック・ブラウンが編纂したユーモアSF短編の名アンソロジー。地球侵略、タイム・トラベル、ロボット、スペース・オペラ、ミュータント(突然変異種)など、SFの主要なテーマを網羅した傑作揃いの入門書でもある。本邦初訳作品を多数収録し、多彩な現代SFの展望を与えてくれる、ファン必携のハンドブック。本文イラスト=司修/序=フレドリック・ブラウン/まえがき=マック・レナルズ/ノート=厚木淳
ロバート・アーサー「タイム・マシン」
マレー・ラインスター「ジョーという名のロジック」
エリック・フランク・ラッセル「ミュータント」
マック・レナルズ「火星人来襲」
ネルスン・ボンド「SF作家失格」
フレドリック・ブラウン「恐竜パラドックス」
クライブ・ジャクスン「ヴァーニスの戦士」
ラリー・ショー「宇宙サーカス」
H・B・ファイフ「ロボット編集者」
ジョージ・O・スミス「地球=火星自動販売機」
フレドリック・ブラウン
1906年アメリカ生まれ。新聞社、雑誌社などに勤務のかたわら、執筆を開始。1947年刊行の『シカゴ・ブルース』で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀新人賞を受賞。多くのミステリ、SF、ファンタジーを発表した。代表作は『真っ白な嘘』『不吉なことは何も』『通り魔』『不思議な国の殺人』『3、1、2とノックせよ』『未来世界から来た男』『天使と宇宙船』『スポンサーから一言』など。奇抜な着想と軽妙な話術で描くショートショートの名手。1972年没
小西宏
(コニシヒロシ )1929年生まれ。東北大学法学部卒業、一橋大学大学院中退。訳書にベンスン『脱獄九時間目』、チェイス『悪女イヴ』、ガードナー『ビロードの爪』、ブラウン『未来世界から来た男』他多数。1998年死去。