●恩田陸氏推薦――「不可能犯罪の不可能としか思えぬ連続ワザに驚愕!」
橋の途中で消え失せた馬車、行き止まりの廊下から消え去った強盗、誰も近づけない空中で絞殺されたスタントマン等々、次々と発生する怪事件! 全編不可能犯罪を扱った、サム・ホーソーンものの初期作品12編に加え、特別付録として、著者の代表作のひとつであり、これまた不可解な墜死事件の謎を解く「長い墜落」を収録した。
*第2位『2001本格ミステリー・ベスト10』海外部門
*第2位『IN★POCKET』2000年文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門
*第3位『週刊文春』2000年傑作ミステリーベスト10
「有蓋橋の謎」
「水車小屋の謎」
「ロブスター小屋の謎」
「呪われた野外音楽堂の謎」
「乗務員車の謎」
「赤い校舎の謎」
「そびえ立つ尖塔の謎」
「十六号独房の謎」
「古い田舎宿の謎」
「投票ブースの謎」
「農産物祭りの謎」
「古い樫の木の謎」
「長い墜落」
エドワード・D・ホック
アメリカの作家。1930年ニューヨーク州生まれ。1955年、雑誌にサイモン・アークもの第1作となる短編「死者の村」が掲載されデビュー。以降50年以上にわたり、短編ミステリの第一人者として活躍し続けた。サイモン・アーク、怪盗ニック・ヴェルヴェット、レオポルド警部やサム・ホーソーン医師など、多種多彩なキャラクターを起用して謎解きの醍醐味を満喫させる作風は本国でも高く評価され、2001年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)生涯功労賞を受賞したほか、数々の栄誉に輝いている。2008年没。