ハッブル宇宙望遠鏡の回収にあたるスペース・プランニングのマリオを、生物学者のスウが訪ねてきた。彼女は国防総省が秘密裏に打ち上げた探査衛星に関するデータを手に入れたという。好奇心をそそられた二人はその解析を試みるが、国家機密に触れる行動は即座に露見する。軍隊が出動し、周囲を巻き込む大騒動となったマリオとスウの冒険の行方は──星雲賞受賞作シリーズ第4弾。著者あとがき=笹本祐一
笹本祐一
(ササモトユウイチ )1963年東京生まれ。宇宙作家クラブ会員。84年『妖精作戦』でデビュー。99年の『彗星狩り 星のパイロット2』と、2005年の『ARIEL』で星雲賞日本長編部門を、03年、04年、07年の『宇宙へのパスポート』3作すべてで星雲賞ノンフィクション部門を受賞。